北極圏のこの鉄道は、ついに未完に終わった。それは、ソ連の壮大な極地横断鉄道計画の一部をなしていた。北極圏では最大級の都市、ヴォルクタとサレハルドを結び(後者へはラビトナンギ市からオビ川を渡ってアクセスできる)、ウラル山脈の北部を通っている。ツンドラに囲まれたこの地域の山々は低く、峯らしい峰がないことが多く、ほぼ一年中雪に覆われている。
列車はゆっくり進むので、約10時間にわたり極地のウラルの峻厳な美しさを嘆賞できる。
バイカル湖岸の旅は、観光列車でも普通列車でも楽しめる。
バイカル湖岸鉄道は、シベリア鉄道の西部と東部を結ぶために、20世紀初めに建設された。そして今日では、ロシアで最も人気のある観光ルートの一つとなっている。
旅はスリュジャンカ I 駅から始まり、バイカル駅で終わる。
鉄道は湖の南岸を回り、岩に掘られた38ものトンネルを通過する。所要時間は5時間だ。
黒海沿岸から有名なスキー場まで1時間弱で行くことができる。モダンな列車「ラストチカ」が乗客を運ぶ。
窓際に座ると、コーカサス山脈、ムズムタ川、スキーリフトの美しい光景を眺めることができる。
海の景色がお好みなら、トゥアプセからソチ、アドレル行きの列車に乗ってみよう。黒海沿岸を鉄道が走り、アドレル市のオリンピック・パークとトゥアプセ市を結んでいる。所要時間は約2時間半だ。
この列車は、山間部を通り、コーカサスの温泉リゾートのなかでも最古の2都市を結ぶ。真ん中には別のリゾート都市、エッセントゥキがあり、ここで下車して散策してもよい。
この鉄道はヤクーツク(サハ共和国の首都)とシベリア鉄道およびバイカル・アムール鉄道(通称は「バム鉄道」)を結んでいる。ニジニ・ベスチャフ(レナ川の右岸、ヤクーツクの対岸に位置する)からバム鉄道の「首都」、ティンダまでは、ほぼ1昼夜かかる。
鉄道は永久凍土の上に建設され、森や川を通る。途中、サハ共和国の都市、トンモト、アルダン、ネリュングリが見える。
世界最長の鉄道は、最も風光明媚な鉄道でもある。列車は、丸 1週間かけて、モスクワからウラジオストクまで国中を旅し、その間に車窓の景色はもちろん、タイムゾーンも変わる。この鉄道について詳しくはこちらをご覧ください。
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