ロシア北部の古都であり、まさに野外博物館だ。ここには150以上の文化遺産があり、その中には、17~18世紀に建てられた28の荘厳な聖堂が含まれる。この都市は、工芸品でも有名で、「ブリキのマロース」(*錫と鉛を用いた装飾技法)と、北部特有の黒色合金による銀細工の発祥の地だ。
そして、ヴェリキイ・ウスチュグ最高の有名人と言えば、ロシア版サンタクロース「マロースじいさん(ジェド・マロース)」だ。その「邸宅」では、彼に直接会えるだけでなく、おとぎ話風の小道を散歩したり、ロシアのストーブ(ペチカ)に乗ってドライブしたりできる。
この都市は、スーズダリからバトンを引き継ぎ、2025年のロシアにおける「新年の首都」となった。つまり、楽しい冬のフェアやエクスカーションが訪問者を待っている。さらに、キーロフでは、400年以上の歴史があるディムコヴォ土人形について隠れた事実を知ったり、妖怪「ヴャトカのキキーモラ」の家を訪れたり、当地出身の作家アレクサンドル・グリーンにちなんで命名された河岸通りを散歩したりもできる。
19世紀にタイムスリップしたような街だ。ルイビンスクは、ヴォルガ沿岸の商業都市で、その中心部はアンティークな様式で装飾されている。カフェや商店の看板もレトロ調で統一されている。
また、ここにはノーベル兄弟の博物館もある。彼らは、この都市とヴォルガ沿岸で石油産業を発展させた。
アルハンゲリスクは、ロシア北部の主要都市の1つだ。サンクトペテルブルクが建設される前は、まさにここアルハンゲリスク港が、ロシアにとって商業および文化上の「ヨーロッパへの窓」だった。
現在、ここでは、古い木造商家を見たり、現代風にアレンジした、ポモール人の料理をレストランで味わったり、ドヴィナ川沿いに散歩したりできる。
また、街の近くに、木造建築博物館「マールイエ・カレールイ」がある。ここには、巨大な水車小屋やポモール人の家が集められている。
オーロラに出会うことを夢見ている?ならば、北極圏にある世界最大の都市、ムルマンスクへ向かおう。列車、飛行機、車でのアクセスが便利だ。12月には、一日中太陽が出てこない極夜となり、41日間続くが、街は明るく照らされる。運が良ければオーロラも見ることができよう。
この自然現象を眺めるのに最適なのは、市外へ、たとえば古い漁村テリベルカへ行くことだ。ここは今日、観光客の間で人気がある。
キロフスク(ムルマンスク州)は、ヒビヌイ山脈の麓にある都市だ。ここにはスキーリゾートがあるが(主なリゾートはボリショイ・ヴジヤヴル)、スキーをしない人にとっても興味深いだろう。
キロフスクでは、1931年に開園した、ロシア最北の植物園を見ることができる。北極圏なのに、イチジク、リュウゼツラン、そしてコーヒーさえも生育しているさまを想像してみてほしい。
スキー愛好家にとって、冬の主な目的地は、ソチ市に属するクラースナヤ・ポリャーナだろう。これはロシア国内最大のスキー場で、さまざまな難易度のコースが計170キロメートル以上ある。また、家族全員で楽しめるホテル、カフェ、エンターテイメントも多数。
バイカル湖へ旅する理由は氷だ。この名高い湖は、2月になる頃には完全に凍結し、さまざまな氷の形態が数十種類も見られる。透明な氷中にできる亀裂や泡の多種多様なパターンだ。バイカル湖とオリホン島へは、イルクーツクからが最もアクセスしやすい。
モスクワ周辺の古都群「黄金の環」。スーズダリはそのうちの一つだ。ここで、ロシアの冬の美しさを満喫しよう!いたるところに観光スポットがある。スーズダリのクレムリン、木造建築博物館、商家。商業広場には、カフェや土産物店がひしめいている。寒い季節には、路上で温かい蜂蜜の飲み物「ズビテン」を売っている。これを飲むと散策がさらに楽しくなるだろう。
冬のモスクワの通りは、さまざまな光の花輪で飾られ、街をとても心地良いものにする。メリーゴーランド、スケートリンク、さまざまなご馳走などが並ぶウィンター フェアが都心で開かれる。首都で冬の散歩に適した最も美しい通りは、ニコーリスカヤ通り、アルバート通り、カメルゲルスキー通りだろう。
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