ザワークラウトで作るこのキャベツのシチーはボルシチと並んでロシアの食卓にとってもっとも重要な第一の皿の一つ。シチーは素材と具の量には差こそあれ、昔から裕福な者にも貧しい者にも食べられてきた。
かつてこのスープは食べる1昼夜前に煮込んだ。1日寝かせておくためだ。今ではそんな風にする人は少ないが、いずれにしても調理には数時間かかる。
材料は骨つきの牛肉、タマネギ、ニンジン、トマトペースト、ジャガイモ、そしてザワークラウト。テーブルに出すとき、サワークリームとパセリを添える。
ニンジン、クランベリーと一緒に漬けた(樫の樽で漬ければなお良し)千切りキャベツは主要な冬の一品である。発酵の過程で出てくる酵素によって、ザワークラウトはおいしいのはもちろん、消化を助けてくれる。
フランス語の名前がついたとっても簡単に作れる人気のロシアサラダ。やわらかく煮たビーツ、ジャガイモ、ニンジン、ザワークラウト、ピクルス、タマネギを小さく切ったものにグリーンピースを加え、ひまわり油と酢のドレッシングをかけるだけ。さまざまな味が楽しめるのが人気の秘密で、新鮮な生野菜のない冬に作られることが多い。
大きなピローグ、クレビャーカの中で一番人気があるのは、卵とタマネギと混ぜたキャベツが入ったもの。しかしながら、クレビャーカを作るのは手間がかかるため、お祝いの日に焼かれることが多い。
大型のピローグを焼くのはちょっと、という人はキャベツと卵とタマネギ、あるいはキャベツだけを具にした小さなピロシキを焼く。覚えておくべきことは、ピロシキはいくら焼いても多くはないということ。
キャベツの葉にひき肉を包んで蒸したもので、ロシアにはガルブツィが大好きだという人は非常に多い。ガルブツィを作るのは難しすぎると言う方は、「怠け者の」ガルブツィを試してみるのをお勧めする。材料はほぼ同じだが、葉に具を巻かないで、すべて混ぜ合わせて作る。
低カロリーの料理で、単品で食べてもよいし、肉料理の付け合せにしてもよい。作り方は、まず千切りキャベツを固めに茹で、水を切る。細かく刻んだタマネギとニンジンを軽く炒め、そこにキャベツと卵と小麦粉を加える。すべて混ぜ、塩で味を整え、パン粉をつけて焼く。
ビグスはキャベツとソーセージを蒸した料理で、ロシアの食堂でもよく見かける。ビグスに好きな肉や燻製食品、その他の野菜などを加えてスープにしたものも多くのロシア人に好まれている。
基本的な材料はキャベツ、ニンジン、タマネギ、塩、ひまわり油だけである。もう少しアレンジするには、リンゴ、プルーン、砕いたクルミ、あるいは薄く切ったレモンの皮などをお好みで加える。
大きなガラス瓶を用意し、キャベツはざく切り、小さめのビーツは薄くスライスする。ガラス瓶にキャベツとビーツを敷き詰め、すりおろした(または細かく刻んだ)ニンニクをふりかけ、同様に何層か続ける。終わったら上からひまわり油を注ぐ。
酢漬けをするには、1リットルの水に塩大さじ3、ローリエの葉、砂糖1/2カップを加え、沸騰させたら、さらに5分煮て、酢1/2カップを加える。
キャベツとビーツが入った瓶にマリネ液を注ぎ、室温で8時間以上おく。出来上がった酢漬けは冷蔵庫で保存できるが、期限は最長で1ヶ月。
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