ロシアのドミトリー・ロゴジン副首相が、再軍備計画がついに大統領の署名を得たこと、それにより軍事産業複合体が新世代の兵器システムの開発に3400億ドル近くの予算を得るであろうことを発表した。
ここでは、最も待ち望まれ、かつ最も興味深い新兵器をご紹介する。
これは世界最大かつ最強のシステムとなる見込みで、現在ロシア中の格納庫で祖国を守りながら引退を待つ“ヴォエヴォダ”の後継となる予定。
RS-28、通称“サルマト”は、総重量100トン、有効荷重10トンの大陸間弾道ミサイルだ。
これは世界で唯一の飛距離17000キロメートルを誇るミサイルで、軌道上にあるものすべてを排除することができる。
各ミサイルが少なくとも15基の複数個別誘導再突入機(MIRV)を搭載しているが、それぞれが150~300キロトンの核威力を持ち、衝撃で新たなグランドキャニオンを作り得る。
しかしこれは抑止力としての兵器で、完全な破壊から国家を守るために他の手段がないような究極の状況でしか使用されることはない。
ロシアの軍備のもう一つの注目すべき拡充が、史上初の、秒速2.5キロメートル(音速の8倍)で目標まで飛翔することのできるミサイルだ。
これは“ツィルコン”のコードネームを持つ対艦ミサイルである。これらの兵器の開発状況の大部分は非公開だが、メディアが得た情報では、これらの兵器は、シリアの軍事作戦で初めて使用されたカリブル巡航ミサイルに匹敵する破壊力を持つ見込みとのことだ。
Su-57第5世代ジェット戦闘機
同型の試験機はすでにシリアの軍事作戦に参加しており、その攻撃力を試したほか、専用の新型ミサイルと爆弾も試験的に使用された。
現時点でSu-57はアメリカのF22“ラプター”に次いで世界で2番目の第5世代ジェット戦闘機だ。これらの戦闘機は敵のレーダーシステムに感知されず、他の戦闘機にはないシステムを使用することができる。
しかしロシア国防省はSu-57専用の新型ミサイルと爆弾がどんなものなのか公表していない。分かっている限りでは、この戦闘機はあらゆる種類の空対空および空対地ミサイル、30ミリ機関砲を搭載する見込みだ。
また、敵のレーダーに察知される危険性を減じるため、この戦闘機の爆弾とミサイルは機体内に隠されるということも分かっている。
搭載される爆弾としては、OFZAB-500焼夷榴弾やODAB-500PMB燃料気化爆弾などが採用される見通し。
現時点でこのヘリコプターは開発段階で、“空飛ぶ実験室”と呼ばれている。これは将来、完全武装した兵士8人を乗せて時速500キロメートルで飛ぶことのできるヘリコプターとなる予定だ。参考までに、Ka-52アリゲーターの最高速度は時速320キロメートルである。
新型機はMi-24を基に製造される。ロシア航空宇宙軍航空隊の戦闘訓練主任、オレグ・チェスノコフ氏の指摘によれば、軍事産業複合体はこのモデル専用に、新時代の監視・照準システムを開発している。全容は数年後に明らかになる見通し。
これはロシアだけでなく世界中が最も待ち望むライフルだ。開発者らはAK-12の民間版も市場に放つことを約束している。
これは前身のAK-74モデルの改良版である。同じく5.45ミリ弾を装填する。しかしAK-12モデルのシリーズは先台の上下にピカティニーレールを有している。このため特殊部隊の兵士はもちろん、一般的な兵士でさえ、最新の光学装置とフラッシュライトとを装備して、いかなる状況でも効果的に使用することができる。
重要な改良点は調節可能な銃床だ。前身モデルに比べてリコイル(反動)も小さくなり、プロの射撃手でなくても扱い方を容易に学ぶことができる。
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