モスクワの9歳のチェス選手が世界記録を樹立

Personal Archive
モスクワのチェス選手ロマン・ショグジエフ(9歳)が、インターナショナルマスター(International Master, IM)の基準を世界最速でクリアした。インターナショナルマスターのタイトルを獲得するには、国際大会において2450相当の成績(IMノーム)を3回達成しなければならないが、彼は、ベオグラードでのトーナメントで、1回目を達成している。

 ロマンはまた、このスポーツの主な技能指標であるイロレーティングで、10歳未満で2300を超えた世界でも数少ないチェス選手の一人でもある。

 インターナショナルマスターのタイトルは、グランドマスターのそれに先立つもので、後者もやはり一定の基準を満たさなければならない。史上最年少のグランドマスターは12歳だ(ロシアのチェス選手セルゲイ・カリャキンとアメリカのアビマニュ・ミシュラ)。

 ロマンは現在、10歳未満の選手によるクラシックチェスとブリッツ(早指しチェス)の世界チャンピオンだ。2023年には8歳未満の世界チャンピオンとなり、2022年にはヨーロッパチャンピオンになっている。

 将来、ロマンは、元世界チャンピオンのマグヌス・カールセン(ノルウェー)と試合をすることを夢見ている。

 ロマンにチェスを教えたのは父だ。少年が、偶然、バルコニーでチェス盤を見つけたのがきっかけで、当時、少年はまだ4歳だった。彼は、最初は、故郷のエリスタ(カルムイク共和国の首都)のスポーツクラブに通っていたが、その後、モスクワに移り、両親と暮らしている。

 少年の父は、チェスとはとくに関わりをもたず、銀行業界で働いているが、彼の父(つまりロマンの祖父)は、カルムイク共和国のチャンピオンだった。

 ロマンは、通常の学校の3年生として遠隔学習しており、チェス部にも参加している。余暇には水泳もしている。

あわせて読みたい:ロシア人職人がつくった驚くべきチェス・セット10選(写真特集)>>>

もっと読む:

このウェブサイトはクッキーを使用している。詳細は こちらを クリックしてください。

クッキーを受け入れる