ロマンはまた、このスポーツの主な技能指標であるイロレーティングで、10歳未満で2300を超えた世界でも数少ないチェス選手の一人でもある。
インターナショナルマスターのタイトルは、グランドマスターのそれに先立つもので、後者もやはり一定の基準を満たさなければならない。史上最年少のグランドマスターは12歳だ(ロシアのチェス選手セルゲイ・カリャキンとアメリカのアビマニュ・ミシュラ)。
ロマンは現在、10歳未満の選手によるクラシックチェスとブリッツ(早指しチェス)の世界チャンピオンだ。2023年には8歳未満の世界チャンピオンとなり、2022年にはヨーロッパチャンピオンになっている。
将来、ロマンは、元世界チャンピオンのマグヌス・カールセン(ノルウェー)と試合をすることを夢見ている。
ロマンにチェスを教えたのは父だ。少年が、偶然、バルコニーでチェス盤を見つけたのがきっかけで、当時、少年はまだ4歳だった。彼は、最初は、故郷のエリスタ(カルムイク共和国の首都)のスポーツクラブに通っていたが、その後、モスクワに移り、両親と暮らしている。
少年の父は、チェスとはとくに関わりをもたず、銀行業界で働いているが、彼の父(つまりロマンの祖父)は、カルムイク共和国のチャンピオンだった。
ロマンは、通常の学校の3年生として遠隔学習しており、チェス部にも参加している。余暇には水泳もしている。
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