ロシア留学ガイド:ステップバイステップで説明

画像:ナタリア・ノソワ
 ロシア留学を考えているが、具体的にどうすればいいか分からない…。そんな方のために、ロシア留学ガイドをお届けしよう。時間を無駄にせず、ストレートに目標が設定できる。

 2017年は、9万6千人以上がロシア留学を希望し、申請した

 彼らができたのなら、あなたもできる!ここにいくつかのステップがある。それは、留学生活をスタートさせるうえでキーとなるものだ。

                                     

1. プログラムと大学を選ぶ

 まず、当たり前だが、どの科目を学びたいのか明確にする。そうすれば、あなたが興味をもつ分野で最高の成果を挙げてきた大学を選びやすくなる。たとえば、数学や工学なら、モスクワ国立大学、サンクトペテルブルク国立大学、サンクトペテルブルク情報技術・機械・光学大学(ITMO)などを検討してみよう。 

 国際平和の次世代の星になる、あるいは、将来いつかロシアのセルゲイ・ラブロフ外相に会いたい?ならば、モスクワ国際関係大学(MGIMO)が最高の選択だ。ロシアには800以上の大学があり、様々な学科が様々なレベルで教えられているから、自分に合ったものを見つけられるだろう。

 学科、大学を選択するうえで、サイト「StudyinRussia」が大いに役立つだろう。これはロシア連邦教育省が運営する公式サイトだ。

 各大学に関する一般的な情報が、このサイトで提供されている。情報には、学科、プログラム、所在地、学生生活なども含まれる。また、ウェブサイトを介して、各大学の代表者と連絡を取り、そこでの学習や申請の仕方の詳細について知ることもできる。

 

2. 政府の奨学金を得ることを検討する

 ロシアでの学費は、欧米に比べると、全体としては安いので、学費を払って学ぶ学生が多くいる。とはいえ、ロシア政府の奨学金を得られる可能性もある。これは毎年1万5千人の外国人留学生に割り当てられている。

 この奨学金を申請するには、サイト「Russia.Study」で登録し、書式に記入し、写真とパスポートのコピーをアップロードするだけでよい。また、あなたの選択は1つの大学に限らない。最大6つの大学を同時に選び、政府奨学金を申請できる。

 ただし、奨学金の申請手続きはそこで終わらない。上の書式を記入して提出した後で、「ロシア科学文化センター」かあなたの国のロシア大使館に連絡し、2段階のテスト採用の手続きを確かめること。奨学金希望者はこれを突破しなければならない。

 

3. 入学前にロシア語予備コースの受講が必要かも

 いくつかの大学には英語で受講できるコースがあるが、ロシアのプログラムの大半は、とくに学部(学士)レベルのそれはロシア語で教えられている。あなたの言語能力が十分でない場合は、予備コースにも登録しなければならない。そこでは、入学後のコースに関連する言語や学科を教えている。

 自費留学の場合は、応募した大学で予備コースを受けられる。政府の奨学金を得てロシアに来るのなら、他の場所でも受講可能だ。

 

4. 採用試験を突破し書類を送る

 自費留学を予定している人は、関心のある大学のすべての入学試験に合格することが必要だ。そのためにはまず、こういう場合に標準的な書類一式を郵送しなければならない。つまり、パスポートのコピーとその翻訳、成績、履修歴データとその翻訳、何枚かの写真などだ。一部の大学では、自分で直接出向いて試験を受けなければならないが、ITMOのように、オンラインオプションを提供している大学もある。

 

5. コンテスト参加という選択肢もある

 ロシアの大学に留学するもっと手っ取り早い方法は、ロシア政府と各大学が主催するコンテストの1つに参加することだ。こうしたコンテストの1つとして、ロシアのトップクラスの大学が主催するオープンドア「ロシア奨学金プロジェクト」がある。これは外国人にも開放されており、勝利者は、ロシアの任意の大学の修士課程で無料で学ぶことができる。もしかすると、あなたも、割当枠に入ったり、特別な条件で留学できる権利を得られるかも。他のコンテストについては、ここでチェックしてください。

6. 共同学位プログラムがあることもお忘れなく

 もしこういったことすべてがちょっとシンドイと思ったら、あなたの国の大学が、ロシアのパートナーと提供している共同学位プログラムについても考えてみよう。2つの卒業証書を取得できるし、ロシアの入学試験に合格したり、書類を翻訳したりしなくていい。

 これはまた、お金を節約する上手い方法でもある。ヨーロッパで勉強することにあまり費用をかけたくなかったら、共同学位プログラムを申請しよう。あなたの財布に響かないだけでなく、ロシアの大学といっしょにヨーロッパの大学の卒業証書を得ることができる。

 例えば、ITMOには、アールト大学(フィンランド)との共同修士プログラムがある。学費は年間19万2千ルーブル(約33万円)で、フィンランドでの2つの学期を含んでいる。ところが、アールト大学だけで修士号を取得するには、1学年で1万5千ユーロもかかる(約195万円)。違いは大きい!

 

7. インビテーションを受け取り、学生ビザを申請する

 大学からの招待状を受け取ったら、もはや学生ビザの取得に大きな障害はない。必要なのは、来る人生の冒険に備え、準備することだけだ。ロシアの寮生活について調べよう。それから旅のプランを立て、ロシア語をちょっと勉強しておこう。また先輩留学生たちが語る経験について耳を傾けよう。一つ確かなことは、あなたが失望することはないだろうということ。

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